物語ライティングセミナー


マコセのHPを開いた時、次々に変わってゆくスライドがまず目に飛び込んでくると思います。その下にいつも変わらずにあるのが「想いを伝える」の文字。私達が何より大切にしていることです。

1件の取材にかかる時間は5分から10分。そのなかで想いが溢れ昔話が止まらない方もいらっしゃれば、大切な方との別れを受け入れられずに言葉が全く出てこないご遺族もいらっしゃいます。電話を切って取材シートを見返し、私達は考えます。〝さあ、何から書こう〟

今回文章作成のコツを教えてくださったのは(株)物語ライティング 代表の大隈明子様でした。物語ライティング様は、ホームページに載せる代表メッセージ文の作成をされている会社です。「社長さんの心のうちにある熱い想いを飾らない言葉で伝え、この会社で働きたいと思ってくれる従業員や末永いお付き合いのできるお客様とのご縁を繋ぐこと」を理念とされています。大隈様はライターとしての経験がとても豊富で、今回は「ファンが増えるプロフィールの書き方講座」というテーマでワーク中心のセミナーをしてくださいました。

幾つか実例をご用意頂き、まずは改善前と後のプロフィールの読み比べ。改善前のものも悪くない、間違ってはいないものの、正直なんだか普通でつまらないという印象でした。しかしそこに共感できる内容を盛り込んだり、短文で分かりやすく、具体的にイメージしやすいように書くことで、ぐっと引き込まれる文章になったのを感じました。そのあと、実際に自分のプロフィール作成がスタート。仕事、趣味、夢、得意なこと苦手なことなど、自分のこととはいえ なかなか浮かんでこずに皆苦労していたようですが、最後は無事プロフィール文が完成しました。

大隈様は他のライターさんの原稿を校正することも多いそうです。セミナー後、ちょっと気になってどんな文章が書き直しになるのか伺ってみました。すると先生は「心に響くものがない時」とひと言。文章として間違っていなくても、伝わってくるものがない時は やり直しをお願いするのだと答えてくださいました。ワークのなかでも「自分の伝えたいことと読み手が知りたいことは必ずしも一致しない」「ひとりよがりの文章は伝わらない」とおっしゃっていましたが、まさにそのとおり。胸にズシンと来る言葉でした。

今回のセミナーで学んだことをいかし、明日からまた〝故人様らしい〟お礼状を届けられるよう頑張っていきたいと思います。はるばる鹿児島まで足を運んでくださった大隈様、本当にありがとうございました。そして私達に貴重な経験をくださる社長に、心から感謝です。