今秋のアワードは7月16日から9月15日の間に作成した
礼状の中からチョイス。夏と秋のアワードの間隔が近いために
作成期間はわずか二ヶ月。秋と言えば実りの季節ですが、年に4回
開催されるアワードの中で最も不作が予想されるシーズンです。
ところが・・・今年の秋は、豊作でした!!
文章作成者が1人1本ずつ自信作を提出して、応募総数は全52本。
その中から選ばれた上位3作品は、秀逸を極めていました。
第3位入賞は、江神さん。
今回が初めての受賞です。
まず出だしが印象的でした。
「夫の旅装束は板前の白衣です。」
その後、全文を通して料理人として生きた故人の姿だけが書かれていました。
ひたむきな生き方に胸を打たれると同時に、故人を誇りに想うご家族の気持ちまで
伝わってくる、とても素敵な1枚でした。
第2位は、家弓さん。
記念すべき第1回目のアワードで2位を取って以来、2回目の受賞です。
家弓さんのお礼状は、会葬者への言葉を綴った通常のスタイルとは
異なり、奥様から亡きご主人に宛てたお手紙として書かれていました。
ひと言ひと言が優しくて、日々の幸せな光景が目に浮かぶ、文章でした。
授賞式でナレーターが文章を読み上げている最中、泣いている人があちらにも
こちらにもいました。皆にとって、いい刺激になったと思います。
そして栄えある第1位は、末地さん。(結婚して現在は奥山さんです)
なんとこのお礼状、笑える要素が いーーーっぱい詰まった文章でした。
「今夜が最後だから」と言っては家族を集めて「皆さん、さようなら」と
挨拶をしていた故人。幾日も続いて、ご家族から「危篤詐欺」と言われて
いたそうです。「集落一の幸せ者だ」という温かい言葉にも、ご家族が
間髪入れず「日本一とか世界一にして」とツッコミを入れます。
笑って笑って、あったかい涙が出ました。
こんなお礼状もあるんだ!開くたびに家族は幸せな気持ちになるだろうな。
そう思いました。
今回、本当にレベルが高いと感じました。
全文が気になる方は、2015年版アワードの冊子が完成する日を楽しみに
お待ち下さい。年明けです。すみません。じらします。
ご遺族や担当さまに「これ最高」と思って頂ける文章を1本でも多く
作れるよう、今後も一同精進してまいります。