今回はエンディングデザイン・コンサルタントとしてご活躍されている、
株式会社オフィス・シバタ 代表 柴田典子先生をお招きしました。
「より選ばれる葬儀社とは〜人生のエンディングに必要なこと・大切なこと」と題して
120分、じっくりお話ししていただきました。今多くの方が「終活」に興味を持たれ様々な
「終活フェア」が全国で催されています。終活をすることで、残りの人生をどのように過ごすのか、
今まで自分がどのような人生を歩んできたのか、自分自身を見つめ直す機会として
「終活」を行う方も多いのではないでしょうか。
しかし認識が高まる一方で、言葉だけが一人歩きし、「終活」や「葬儀」に関しての適切な知識や
情報がなく、どうのようにすればいいか、疑問や不安をもってらっしゃる方も多くいらっしゃるのでは
ないでしょうか。
わたくしたち、マコセスタッフも日々ご遺族様と接する者として、そして葬儀社様のお手伝いをさせて
頂く一員としてご遺族の方々がどのようなお気持ちでいらっしゃるのか、または何を不安に思って
らっしゃるのかを学ぶ機会として、柴田先生をお招きしました。
柴田先生は、葬儀社で働かれた経験やお父様を亡くされた時の体験を交えて私たちに、大切なご家族を
亡くされた、ご遺族様の状況をお話してくださいました。中でも、柴田先生のお父様が亡くなられた時、
お通夜を「感謝式」として行ったというエピソードは非常に興味深かったです。ご遺族がお父様の
好物を会葬者の方に振る舞ったり、オシャレだったお父様の面影が偲ばれるようなメモリアルスペースを
創り、手作りのお通夜でお別れをされたのです。お父様が危篤状態になってからの25日間、ご家族で
どのようにお父様の人生の最期を彩るか考えに考えぬいて形にされたそうです。
ご遺族様が納得のいくお見送りをするに当たって一番必要なことは、ご遺族様のお気持ちを察知する力、
そして聞き出す力だということを柴田先生は繰り返し教えてくださいました。私たちも
オリジナル会葬礼状やメモリアルDVDの作成を担う者として、ご遺族様やご会葬者様の心に残る商品を
作成するためにも、お電話越しのご遺族様のお気持ちを察し、言葉にならない声を聞き取って
いかなくてはと気持ちを新たにしました。