10月11日 笹原留似子氏の講演会が開催されました!


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「おもかげ復元師」という本を手に取られた方は、誰しも涙されたのではないでしょうか。

その著者でもあり、株式会社桜を設立、復元納棺師としてご活躍されている笹原留似子氏を お招きしました。

「参加型納棺」を商標登録。ご遺族をサポートする側として、その時にしか出来ない特別な コミュニケーションを大切にしてこられた方です。

大人も子供も関係なく犠牲となり、遺族となった東日本大震災のお話も交えつつの、およそ2時間。 とても涙なしでは聞いていられませんでした。

 

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ボランティアで納棺を続けられた笹原社長。 しかしそれは、私ひとりでは出来なかったのだと言われました。 ひとりぼっちで亡くなるのではない。

関わる人が沢山いるのだから、絶対にひとりじゃない。 チームがあったからこそ、こなせたのだと話して下さいました。

私たちが一件一件、取材をさせて頂くご葬儀も、葬儀担当の方や医療・介護関係の方、そして納棺師… 多くの方が関わり、チームとなって『死』と向き合う。

そして葬儀というものは必要ない、 そんな考えが浸透しつつあるこの時代ですが、絶対に必要なのだと教えてくださいました。

なぜなら、葬儀の日を迎えるまでの時間が、悲しみを少しずつ分解していく作業になるから、なのだそうです。 一番大事なことは「これはお母さんじゃない」

「これは私の知っているおじいちゃんじゃない」そんな声が ご遺族からあがらないようにすること。まぶたを閉じた故人様の表情が、ご遺族の記憶のなかにある

おもかげで あることが、重要なのだと学びました。分かっているようで、ハッと気付かされた瞬間。 「人は必ずもどる」「思いがあるから悲しい」笹原社長が

口にされたひと言、ひと言が身に染みてなりませんでした。 これから私たちがどんな思いで受話器の向こうから聞こえる声に耳を傾ければいいのか、

何かしら感じたメンバーも多かったに違いありません。

盛り上がり冷めぬまま、講演会の後は弊社ビル5階のマコセキッチンへ。 笹原留似子氏、そして社長室長 菊池秀樹氏を中心に、懇親会となりました。

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被災地からずいぶん遠い場所で暮らすことにもどかしさを感じながら、日々を過ごして来た私たちに教えて くださった東日本大震災の真実。 幼い子供さんにも、

夢に向かって突き進んでいた少年・少女にも、そして家族を守ろうとして叫んだ人々にも… すべての人に歴史があり、思い出の一ページなのか幾ページなのか、

見せて頂いているのだと改めて実感しました。 未来に向かって羽ばたく子供達の目にやきついた映像や、その心に刻まれてしまった深い傷。 そこに優しさ

という名の薬を処方し、一人ではないのだと分かってもらう場所をつくりあげた笹原先生の 生き方に、ただただ心が震えました。

これから年齢も境遇も違う皆様の最期を見せて頂き、ご遺族と共に涙を流したり笑い声を響かせたり。 それぞれのオペレーターが、

それぞれの方法で“寄り添う”ことに心を尽くしていくのでしょう。 この講演会で耳にしたこと、感じたことをそのまま、お礼状にはもちろん自分の人生にも

いかしていけると 私は信じています。